刻印
前世か現在か 定かじゃないが
いつぞやにつけられた
歪な形の傷がある
疼く体内 叫ぶ声
凍りつく 果てた異国 遥か昔 滅んだ証
最大限の速度上げ
夜空高々打ち上げられ
命儚く 塵となり
星へとなりて 地上照らす
光沢を与えし存在が彼の証
泣こうとも 逝こうとも その姿が真実
僅かでも歴史に刻まれるために生きるのだろう
生きとし生ける者達の
その御霊には必ず
刻まれている 鈍い光
放つ証が 煌々と
私にはどこにある 証がどこにある
性 虚無 浮遊 喜怒 哀 楽 それだけ
泣こうとも 逝こうとも その姿が真実
僅かでも歴史に刻まれるために
私のこの傷が無意味なものでないなら
叫びが この痛みが 私の証だろう